本ノススメ

読んだ本の感想や紹介を気ままにしてくブログ

『GRIT やり抜く力 人生のあらゆる成功をきめる「究極の能力」を身につける』(by アンジェラ・ダックワース)

GRIT やり抜く力 人生のあらゆる成功をきめる「究極の能力」を身につける

本日紹介するのは、こちらの本です。

 

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 

『GRIT やり抜く力 人生のあらゆる成功をきめる「究極の能力」を身につける』

( アンジェラ・ダックワース/神崎朗子)

 

 大きな成果を出した人の多くは、必ずしも才能に恵まれていたわけではない。成功するために大切なのは、優れた資質よりも「情熱」と「粘り強さ」――すなわち「グリット(GRIT)」=「やり抜く力」なのだ。

                          アマゾンの商品説明から一部引用

 

こちらの本はテレビをはじめとし、雑誌や新聞など様々なメディアで取り上げられ、またビジネス書籍のランキングでも上位を獲得している著名な作品です。

 

◆この本の着目点

厳しい環境では有望な人ほど辞めてしまい、『才能』と『成功』は結び付かない            

 超難関、米国陸軍士官学校(ウエストポイント)では、入学直後に、在学中最も厳しいと言われる訓練『ビースト・バラックス』が存在する。しかし、このあまりの訓練の厳しさに多くの中途退学者を出してしまう。また、この学校には様々な入学基準が設けられているが、なんとこの入学審査において最高評価を得た士官候補生たちが、最低スコアの候補生と同じぐらい中退してしまっているという。     

 つまり、何かを成し遂げるためには『才能』以上に、挫折後の『再起力』や物事の『継続力』が必要だという.....

 

②『才能』に対する人々の見方

社会では常日頃から『才能』という言葉をよく耳にする。例えば音楽家や、プロのスポーツ選手、過去に見ない記録を作り上げてきた人々を讃えては『才能が素晴らしい』という一言で人の限りない努力の成果を片付けてしまう。しかし、そこにはある人間の深層心理が働いている。また、人は『努力する人』と『才能がある人』、どちらを応援するかというと前者を選ぶが、評価するのは後者である。人々は例え努力によって得られた素晴らしい結果だとしても、それを『才能』と称することで、自身の怠惰見て見ぬふりができるのだという.....

 

『やり抜く力』を伸ばすためには

 やりぬく力を伸ばすためには、内側から伸ばす方法と、外側から伸ばす方法の2つがある。まず内側から伸ばすために必要なものは『情熱』と『関心』である。この2つが備わっていない事柄に対し、最後までやり抜き何かしらの結果を出すのは難しい。そして、この2つがあったとしても、熟達のための『練習』に工夫を加えなければ結果はでない。また、外側から伸ばすために子育てや後輩への接し方のアドバイスが述べられている。 『やさしい育て方』と『厳しい育て方』結局相手のためになるのはどちらなのか。 

 

 

 

◆感想

成功者は人が思っている以上に『才能』を持ち合わせておらず、『努力』が成功理由の大半を占めている。という意識が持ち、何かを最後まで続けようと自己啓発が行える本である。

 

最初は誰しもが初心者....どころではなくむしろ初心者の中でも下の方にいた成功者は少なくない。しかし、成功者の共通点は結局『成功に至るまで何かを続けたこと』である。例え成功までにどんな失敗や挫折があったとしても、10年後でも20年後でも何かしらをやり遂げることが出来たのであれば人は『成功者』になれるのである。

 

また本書では、ただ続けるのではなく『意味ある継続』を行うべきだと主張している点である。この内容は努力しているのに結果が伴わない人には是非一読してもらいたい本であり、私自身、『効率的な努力』が出来るように心がけたい。

 

少し残念な点としては、最終章のあたりではどちらかというと『育児本』になっていたことである。だが、育児に言えることは後輩の指導や育成にも言えることであるので安心して読み進めてほしいと思う。

 

 

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける